▪️2人の恩師との出会い

最初の会社はその後転職し、地元の総合病院で献立作成、栄養指導にあたり、25歳で結婚、子育てのため家庭に入りました。
子育てもひと段落した32歳(今から18年前)地元の療養型病院で栄養士としてパートを始めたことが、栄養士という仕事にのめり込むキッカケになりました。
キッカケを与えてくれたのは、1人目の恩師である、当時の病院長です。(現在は名誉院長になられています)
患者さんの栄養の管理をするだけでなく、
食べることすべてをコーディネートできる
栄養士になってほしい。そう、採用面接の時に言われたことを今でも覚えています。
これまで栄養士として、患者さんの栄養には関わって来たけれど、摂食・嚥下を意識して勉強したことはありませんでした。
そんな私に、院長先生は院長室にあるたくさんの書物を読んで勉強する機会を与えてくださいました。来る日も来る日も摂食・嚥下に関わる本を読み、初めて目にする難しい専門用語を必死で勉強しました。時には、英文の本もあり、そんな時は院長秘書の方に訳していただいたこともありました。
日々の勉強に加え、患者さんの嚥下機能を確認する検査の立会いも担当しました。
それは『嚥下造影検査』と言い、飲み物や食べ物が喉を通過する様子をレントゲンで確認する検査です。
検査には、検査食を用意するのですが、
その方に試してみたい食事に、バリウムを
混ぜます。(※検査の詳細については別の機会に触れたいと思います)
退職するまでの8年間で延べ1000例あまりの検査に立会いました。

当時の療養型の医療施設には、脳梗塞後の重度の後遺症が残る患者さんがたくさん入院されていました。
病棟の看護は激務と化しており、寝たきりになった患者さんの体位交換、褥瘡の処置、排泄の処置、経管栄養の管理などで追われ、看護師さんの業務の中では、口腔ケアの優先順位は低かったように思います。
そんな中、病棟では熱発を繰り返す方がいらっしゃいました。
また、病棟には臭いがあり、良い環境とは言えない状況がありました。
そして、院長先生は、その頃の病院ではまだまだ積極的でなかった誤嚥性肺炎と口腔環境の関係に注目し、口腔ケアで、入院患者さんの口腔環境の改善に取り組みを始められることになります。



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食べる口を作る swallow

管理栄養士の木富れい子です。 いつまでもおいしく『口から食べたい』 という思いに寄り添い、 『食べる口を作る』取り組みをしています。 加齢により、食べる機能が低下して、 おいしく楽しいはずの食事が、 “誤嚥性肺炎” “窒息”など、 命を奪う悲しいものになることもあります。 摂食・嚥下にかかわる管理栄養士として今までの経験で得たこと、日々の気付きなどを 発信して行きたいと思います。

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